半分の叡智

鳥居と太陽


城郭復元プロジェクト「城ラマ」三河長篠城、先行予約分がついに来週初出荷となります。

いやー、非常に長い道のりでしたが、ようやく新しい一歩を踏み出すことができます。
これからも応援よろしくお願いします。



さてさて、巷では伊勢神宮式年遷宮の話題が盛り上がっておりましたが、我がパートナー産業でも式年遷宮バリの大移動が行われました。
新プロジェクト「城ラマ」を取り進めるに当たり、事務所の整理ってやつをやったのです。
今まで弊社は比較的小さな部品を扱っていましたが、城ラマは結構スペースをとるので、今までのままでは「城ラマ」関係の新しい品物のストックができないので、整理してスペースを確保したり、不要なものを破棄したりしたのです。
当たり前の話ですが、実際モノを動かそうとしても、動かす先の場所にそれと同じ分だけのスペースがないとそのものが動かせないことを実感したのです。つまり式年遷宮と一緒の話です。
つまり、半分以上は使ってはいけない、いや半分でOKという感覚です。



そういえば少し前に無農薬の自然栽培に成功している農家の方も「たとえ農作物が害虫にやられても、半分はその虫たちにあげよう。でも半分は僕たちにくださいね」言っていました。
この半分という考え方が自然との循環を生んでいるのです。
そしてその自然との循環に根差した生き方が、彼の人生をよりハッピーな状態にしているのでした。

彼の作った野菜は、各地のレストランや飲食店で大評判だという話でした。



つまり式年遷宮という日本人が受け継いできた伝統の中に、どうやったら循環を作り出すことができるか、みんなが幸せになることができるか、という叡智が隠されていたのです



この半分でOKということが感覚的に理解できたときに、私の尊敬する武田信玄公の言ったとされる言葉もさらに重みが湧いてきたのです。

戦いは五分の勝ちをもって上となし、七分を中とし、十を下とす

この言葉は勝ちすぎて慢心することの戒めを信玄が説いたとされていて、五分勝ちなんかしてるから天下を逃したんだ〜なんて思っていた時もあるのですが、いやいや、そんなものではなくて、信玄は万物の循環の法則まで見据えていたのでした。



恐るべし信玄!



さて、子供のテストも半分できれば良しとしようか・・・(笑)

それではまた次回!

*追記:なにをやっても鳥居の写真が横向いちゃうのはなんで??