能の呼吸法とアジアカップ優勝

三嶋大社の境内社


実はひょんなことから「能」の稽古に行っています。
知人から紹介された京都の先生が月に一度東京に来ていて、その稽古場というのが(地区会館みたいなところを借りて稽古をしているのですが)住んでいるところから結構近かったというのが一番のきっかけで、また、元々私が日本の文化にはとても興味があった(中学時代は剣道部でした)のでちょっと体験レッスンをしたところ、結構気持ちがよくって少し続けてやってみることにしました。



能の何が気持ちがいいって、大声出せるって事かな〜って思います。
考えてみたら、現代はストレス社会と言われていますが、ストレスって結構大声出したりとか、泣いたりすることによって発散されるじゃないですか。だからカラオケ行くと気持ちよくなってすっきりするんでしょうね。(ユニコーンのWAO!とかお勧めです)



能も大声を出してストレス発散されるのですが、丹田つまりおなかの辺りから声を出すことによって、深い呼吸になり、ストレスが発散されるだけでなく、それをパワーに変えることができるんだとか・・また内臓が刺激され健康にも良いそうです。



現在私は発声練習だけしかしていませんが、今は始めたばかりだということもあり、結構楽しんでいます。
私も飽きっぽい性格でして、いつまで続けられるか分かりませんが、しばらく続けてみようと思います。



能を始めたので、能に関する本も買ってみました。
「能に学ぶ和の呼吸法」という本です。
日本人は本番に弱いとか、精神的に弱いとか言われますが、それは非常に「敏感」な国民性だということで、それ自体はとても素晴らしいことであり、それを結果に結びつけるのには呼吸法がとても大事だということが書かれていました。
面白かったのは、信長が桶狭間の直前になぜ「敦盛」を舞ったかというところでした。
それは能を舞い深い呼吸を作り出すことにより恐怖を克服し、行動エネルギーに変えたのだそうです。
この本にも書かれておりましたが、よく戦争映画で一兵卒が「うわー」といいながら突撃するシーンがありますが、これも確かに恐怖に直面したときに人間のいわば本能的な行動だと思います。
そして深い呼吸と声(言霊)が自分の深層の力、つまり潜在能力を引き出したというのです。
僕も実感なのですが、あせっているときやセンター外しているときは確かに呼吸が浅いと感じますし、そういう時はやっぱり上手くいっていないんでしょうね(笑)



そんな折、サッカー日本代表が幾多の困難を乗り越え、4度目となるアジア杯を手にしました。
今回のアジア杯の日本代表の試合は珍しく全部テレビで見たのですが、ヒヤヒヤする場面やもうだめだと思う場面にいくつも遭遇しましたが、今回はことごとくその状況を反転させ、見事栄冠を手にしました
ひょっとして、ザッケローニ監督も選手の皆さんもこの本読んでいたの?
そんなわけないですよね(笑)
でも、本当に素晴らしかった。色々なものを受け取らせてもらいました。
有難うサッカー日本代表