創造を楽しむ

ユニコーンZⅡ


少し前の話ですが私の愛する「ユニコーン」のアルバム「ZⅡ」を購入しました。昔の「踊る亀ヤプシ」を連想させる駄作(笑?)でした。
まぁ、駄作と書きましたが、決して悪い意味で言っているのではありません。一般的にはあんまり売れないだろうな〜と思っているというだけです。
私にとってはとても意味のある、素晴らしいアルバムだと思っています。
しかしこのアルバムからのヒット曲があるわけではないので、ユニコーンを聞きたいと思っている人しか買わないことは間違いないと思うのですが、今回私の買った「初回限定版」にはミュージックビデオ&アルバムメイキングDVDが付いておりまして、それを見ました。



ユニコーンファンの人は知っていると思いますが、このDVDは結構笑える。
そして、私としては何がいいかっていうと、彼らの音楽に取り組む姿勢が本当に素晴らしいということが、その映像を通して感じることが出来るということです。
そのDVDを見てまず素晴らしいと感じたことは、彼らが音楽を作るということを通して、共同創造をしているということです。
共同創造というのは、単にみんなで物を作るということではなくて、お互いがお互いの存在をきちんと認めて、その上で各々が自分達のギフトをその場に差し出して、それが積み重なって作品が作られていっている状態です。
みんなが色々なアイデアを出して、それを受け入れてさらに洗練させていっている様子が伺われます。



そして、それをみんながトコトン楽しんでやっているということがさらに素晴らしい。
ある人から教えられた言葉で、「楽しいことをやるのではなく(どんな状況でも)楽しむのだ」といわれたことが有りますが、まさに彼らは「楽しんでいる」ということが分かります。
さらには、先出の「踊る亀ヤプシ」もそうですが、彼らに「大ヒットを作品を作らなければ」とか「売れなくてはならない」みたいなものがない!(ように見える)。
とにかく自分達が楽しみ、表現したいことを精一杯する、それが一番大切なんだということをこのアルバムを通して教えてくれているような気がします。



そして私がユニコーンを好きな最大の理由は、みんながそれぞれの場面において自然にリーダーシップを発揮しているという点です。それは先ほども書いたようにお互いがお互いの存在をしっかり認めているということだと思います。
彼らがやっていることが、私がこのブログでも度々書いているように、これからの会社という組織自体が個々が輝き、その輝いた個が共振して創造していくというヴィジョンそのものになっているのです。まず自分の才能を受け取り、それを共同創造のために差し出す。そして、その自分という存在を差し出す行為そのものが喜びであり、さらにそれを受け取った人や組織がさらに素晴らしいものに変容させていく。
そこには自分の意見が通ったとか、通らないとか、勝ったとか負けたとか、上司の意見とか部下の意見とかそんな自意識がなくて、みんなが「創造性」という一点で繋がっている状態

そんな風になったらとても素晴らしいと思います。
なんていうことを改めて感じさせるアルバムでした。



まぁ駄作とは書いたが、私的には今回の曲もどれも最高でした。特に最後の「晴天ナリ」は名曲だな〜
今度カラオケで歌ってみよう。



では、今日はこの辺で。