参議院選挙と慰安婦問題と武田二十四将

松本城天守(国宝)


 7/29の参議院選挙で、大方の予想通り自民党が大敗した。
しかし、大騒ぎした割には、投票率が58−59%と言うことで、ちょっと拍子抜けした。
60%は越えるのでは(というか、越えて欲しい)と思っていたので少し残念だったが、国民が政治に関心を持ち始めたことはとてもいいことだと思う。



安倍政権は発足以来トラブル続きの感がありますが、これって偶然なんだろうか。
疑ってはいけないのかも知れないけど、政治家なんて叩けばいくらでも埃なんて出てきそうなのに、なんで安倍の側近というか閣僚だけが、集中してマスメディアの餌食になるのであろうか。
また、年金問題もこのタイミングでなんで出てきたのであろう?
そして、慰安婦決議案も・・・



変な見方をすると、安倍の足を引っ張らんと、色々な所が動いていると思えてしまう。
以前のブログでも書いたが、安倍首相は、教育基本法の改正と省庁、公務員の改革と憲法改正という、今まで誰も手を付けられなかったところをやっているので、きっと既存の利益を持っている所からの反発はすごいものだろう。
それが、色々な不祥事に連結しているような気がする。



慰安婦問題も参議院選挙の敗北に追い討ちをかけるように、米国下院を可決したが、話によると出席した議員は十数名だという。はっきり言って拍子抜けした。アメリカの議会は中韓と日本の喧嘩なんて興味が無いらしい。
そもそも、日本軍が女性を強制連行して働かせたり、性の奴隷とした事など無いのである。
慰安婦は商売だったと言う事、軍は募集に関与していないがすでにわかっている。



実はこれは、慰安婦問題解決のチャンスかもしれない。
アメリカと言う舞台できちんと証拠を出せば、マイクホンダが言っていることは根も葉もないことだということが証明できるし、事あるごとに問題を持ち出してややこしくする中韓を黙らせることができるかもしれない。



安倍首相は断固としてこの決議案に対し戦うべきだし、もうすぐ期限がくるテロ対策特別措置法の延長を餌に、アメリカに無実を認めさせるべきだと思う。



今日のニュースでシーファー駐日米大使は、テロ特措法延長に反対を表明している民主党小沢一郎代表に会談を申し入れたとあったが、小沢代表も与野党の枠を超えて、これを慰安婦問題と絡めて利用すればいいのではないだろうか。



なんて、素人の私が考えるように政治は単純な訳でもなく、アメリカにだって日本を戦犯国として縛り付けておくことが大事だと思っている人間なんて山ほどいるだろうから、難しいかな。



 大敗した自民党であるが、こんなときこそ若き総裁を皆でフォローしていくことが大事だと思う。
大河ドラマで「風林火山」がやっているが、武田晴信(後の信玄)が家督を継いだのは二十歳そこそこです。
二十歳なんていったら、正直まだ「ガキ」ですよ。
でも、周りの老臣、国人や近習を含めのちに「武田二十四将」とよばれる皆が危機感をもって、当主を盛り立て、あの強大な武田を作り上げていったのです。
自民党の年配のお偉いさんも、嫉妬心や私利私欲を捨て、国家の為、国民の為に何をすべきかを考えて欲しいものです。



そして、安倍首相は「美しい国日本」なんて言わずに「日本人の誇り」を取り戻すことができるよう、北朝鮮にとった断固とした態度をもって諸外国とあったって欲しい。何度も言うが、手始めは米国から来た慰安婦問題です。
これを毅然とした態度で貫けば、国民もまたあなたを認めるでしょう。



ただ、安倍さんの欠点はいまいち迫力がないんですよね。しゃべり方がなんか舌足らずというか。
そういう意味だと民主党の小沢代表のほうが「凄み」はありますよね。
そして、なにをやるかわからない「怖さ」もあると思います。
民主党はこれからの参議院における国会運営の仕方で、国民の支持を得られるかどうか、決まるでしょう。
今までの野党のように、与党の案にすべて反対、反対では国民から見放されると思います。
解っているとは思いますが、今回の勝利は国民が積極的に「民主党」を選んだということではないということ。日本人は政党としての「左派」はあまり好まないということです。
参議院で、与党自民党とのバランスのとれた国会運営をすることが出来れば、第一党も夢ではない?



まあ、次の衆議院選は政権を決める選挙になるのだから、じっくり見させてもらいます!



以上。