最近の若いもんは・・・・

四国本尊山鳥居


最近の若いもんは・・・・というのは、年上の人から見た常套句のようになっておりますね。
この言葉が最近の言葉と思いきや、明治時代はおろか江戸時代や戦国時代などの昔の日記や資料の中に、若い年代を嘆く年寄りの心配する様子がきっちり残っていたりして、実は有史以来の結構長い問題なのではないのかと思います。



私も年齢的には「最近の若いもん」に入るか微妙な年になってきましたが、相手の年齢によっては十分「若いもん」に入ると思っております。
でも、今日取り上げたいのは「平成生まれ付近」の「若いもん」です。
最近は、特にスポーツ界などにおいて10代後半から20代前半位までの若い人の活躍が目につきます。
身体能力というのはピークが20代に来ると思うので、体は動けて当然だと思うのですが、プロの世界や勝負の世界で生きていくうえでは、精神的な強さがとても重要になってくると思います。
それを兼ね備えているのがとても凄いな、と感じますね。
彼らを見ていると、これからの日本も捨てたもんじゃないな!とオジサン目線で見たりします。



ただし、これを生かすも殺すも私も含めた「今の大人」世代ではないかと思います。
今の子供たちに夢や希望を与えられるか。
胸を張って子供たちと対峙できるか。
突き詰めていくと我々が、自分に自信をもって生きているか。

ということでしょう。



例えば、観光地などに行っても、心無い人たちが捨てるごみの多さが目に付きます。
道路を何気なく歩いていても、お菓子の食べかすやタバコの吸殻など、意外と多いものです。
私も最近は道路にごみが落ちていたら拾って近くのゴミ箱に入れたり、場合によっては家まで持って返って捨てたりというのを意識的に実践するようにしています。
こういうのはほんの一例ですが、我々大人がどんな小さなことでもいいので、地球を大事にする姿勢を見せなければ、最近問題になっている地球環境のことも若い人たちに語る資格はないでしょう。



今年は平成20年、つまり飲み屋にいっても平成生まれが出没する時代となりある意味衝撃なのですが、若者が良くなるのも悪くなるのも我々自身にあるということを自覚しつつ、オジサン呼ばわりされないよう、がんばろうと思う今日この頃なのです。



なんか、取りとめの無い話になってきましたが、最後に一つおむすびの話。
以前「どぅしっと」さんの「手作りのぬくもり」の話と少々かぶるかもしれませんが、最近はお弁当を作らない人も多いようです。作ったとしてもお結びを手で握らないで、グッツに頼ったりサランラップで巻いて握ったりする人が多いと聞きます。
ハッキリ言います。それは絶対駄目です!
おむすびは古くは弥生時代の遺跡からも発見されている位、日本においては歴史のある食べ物です。
「おむすび」は「結び」であり、「むすひ」になります。
「むすひ」は「むす」と「ひ」に分かれて「むす」は「むうす」つまり生まれるということ。
「ひ」は霊的、神秘的な意味を指します。
つまり、お結びとは人間の手によって元気、活力をお米の塊のなかに入れるということです。
だから、お母さんの手で作ったおむすびを食べると元気がでる感じがするのですね。



こういう、愛情が一杯つまった食べ物で育った子供は、「最近の若者は・・」といわれるような子供にはならないと思いますよ。



では、また来週!