ドル安

大洲城三の丸隅櫓


円が一ドル99円台に入ったと、ニュースでやっていた。
現在の日本の状況で円が高くなる要因があまりないですよね。
今回は円高というより、ドル安。


ここ数年円安傾向できましたので、この一気の円高に日本は対応できるのだろうか。
もう、日本は過去にもっと凄い円高を経験しているから、大丈夫?
単純な疑問だが、最近原油の値段が高騰していて一バレル100ドルだ110ドルだと言っていますが、ドルの価値が下がっているので国内のガソリンなんかの値上げもひと段落するのだろうか・・・そうはならない気がします。


というのは、円高というのは当然輸入品が安くなるというこイメージなのだが、例えばアメリカからの輸入はアメリカの通貨は当然ドルなので、メリットありますよね。
でも、他の国との取引はそんなにメリット無いのではないかと思います
なぜならば、今回は円高ではなくて、ドル安なので当然他の外国通貨とドルの関係でもドル安になっています。つまりアメリカ以外の国は今回対ドルに対する自国通貨の価値が上がったことによって、ドルベースでの決済をしているとすると、輸出は苦しくなり値上げするんじゃないか?


日本の輸入国のトップは過去ずーっとアメリカだったが、最近は中国にその座を奪われたといわれています。
つまり、ドル安によって最大の輸入恩恵を受けるアメリカの割合が下がって、メリットが少ない他の国からの輸入が増えているということです。


原油などの輸入価格も生活に直結する話で重要ですが、日本は特に農作物、食料品を輸入に頼っていますので、農作物の確保が最も重要だと思っています。
ガソリンがなくても生きてはいけますが、食べ物が無くなったら生きていけませんよね。
現在においてもバイオ燃料による穀物の高騰があるのに、今回のドル安によって逆に作物や食料品の値段が値上げされるということもあるのではないのでしょうか。そうすると今回のドル安による円高のメリットと値上げで相殺され、輸入のメリットというのも余り無いのではないかと思う次第です。
さらに、農作物の最大の輸入国である中国も自国内の供給が怪しくなったら、当然外国(日本)になんか売らないですよね。お金を出しても買えない時代も来るのではないでしょうか。


一方では日経平均もずるずると下落し、輸出も伸びなくなると・・・ちょっと怖いですね。
政治の混乱も心配。政治が経済の足を引っ張らないようお願いしたいものです。


年初めに今年は非常に厳しい年になると書きましたが、本当に難しくなりそうですね。


でも、全てのことに当てはまりますが、自分たちに出来ることをこつこつとやる以外に難局を打破する方法はありません。
急にいままでやっていなかったことが出来るわけでもありません。
自らの目標を掲げてその目標に対して、前向きに努力し続けること。これが大事だと思います。


以上。