「気」

h-ninomiya2008-10-15


今年も残すところあと3ヶ月となりました・・・と振り返るのはまだ早いのですが、今年は世の中が本当に大きく動きました。チベットの暴動に始まり、ミャンマーのサイクロンや中国での地震原油の高騰、そしてリーマンが引き金となった金融不安等。まだまだこれで落ち着く兆しも見えません。



一説によるとリーマンが破綻して2週間の間に90万人近い人が職を失ったという話も聞きます。
金融の混乱が我々の実生活に押し寄せてくるのはもう少し先ですが、一番やっかいなのが、この世が「疑心暗鬼」の雰囲気にのまれてしまうことです。「景気」の「気」は「気持ち」の「気」であり、人間がもっている気持ちが大きく左右します。特に金融の信頼がなくなってくると、現在の経済の大事な血液の役割を果たしているお金の流れが悪くなり、それがさらに不安を増長し、ますます景気が悪くなります。景気が悪くなると購買意欲が減り、物が売れなくなり、さらなる景気の悪化を促進します。今年は経済界の大事件と大規模な自然災害が同時に起こり、どんどん「気」が悪くなっていっている感じがします。



日本では今年は異常気象がますます顕在化してきて水害の大変多い年にもなりましたし、また、一方では農薬の問題など食に関する問題が世の中に表面化してきました。食べ物の問題というのは、直接人体に影響する問題なので、「不安」や「疑心暗鬼」の「気」をますます増長させる要因になっています。



そんな中、10月の初めに家族で旅行にいってきました。家族といっても父母や兄弟、自分の家族、そしてタイからの客人を含め総勢10名!
旅行先は世界遺産で有名な熊野でした。
以前、このブログでも紹介させて頂きましたが、あまりにもいいところなので家族にも紹介したいと思い、企画しました。と、いっても私の趣味である神社めぐりがほとんどだったんですが、意外と私の子供なんかも山登りとか楽しかったらしく、「すごく楽しかった」といってくれましたが、熊野の持っている良い「気」を感じてくれたのかな?
世の中が「疑心暗鬼」の「気」で満ちているなか、自然を体感し、おいしい食べ物を食して、家族とのつながり、安心感を共有できたことは、とても有意義でした。
地球上に住む我々人類は、この安心感を共有することが大事だということが、こんな時期だから本当に実感できたのだと思います。



最近は話しが行っちゃっていて、神だ仏だとかそういう話も多いのですが、大自然を体感するとそういう気持ちになるんだよな〜(笑)
「気」が流れている!っていうのが本当に体感できるんですよ!
皆さんも、是非一度熊野に行くことをはお勧めします。
大昔から、歴代天皇を初め、僧や庶民に至るまで「蟻の熊野詣」といわれたくさんの人が熊野という地に行ったその価値というのが分かると思います。
もちろん、目に見える神社や仏閣、大自然の醍醐味も味わえますが、目を閉じて静かにを感じるてみるのもお勧めですよ。