熊野珍道中

伊雑宮斎田の鳥居


 お盆も終わり、慌しい毎日が戻って舞りました。
皆さんはお盆をどう過ごしましたでしょうか。私は友人とお盆に熊野に行ってまいりました。
目的は・・・いつもの事ですが得意の神社周りです(笑)
今まで熊野は電車でしか行ったことがなかったのですが、今回は友人の一人が車を出すというので行きは車、帰りは電車という選択をしました。
この選択がドタバタ劇を生むことになります。


 
 さて、私共もお盆ということで、早めに東京を出発。AM3:30には東名に乗ったものの、我々の予想をはるかにこえ既に大渋滞。恐るべし日本のお盆渋滞+ETC特割!
あまりにも混んでいたので、岡崎の龍城神社に寄りそこで岡崎の友人が突然合流したり、伊勢に寄り伊勢神宮の内宮別宮の伊雑宮猿田彦神社に行ったりしました。
さすがに伊勢は天照をお祀りしてあるだけあり、カンカン照りの太陽がずっと姿を見せてくれていました。
そんなこんなで寄り道しながらいったということもあるのですが、熊野に着いたのは午後10時半、19時間もかけて行ったということになりました。本当に疲れました〜。



 熊野に着き明けて翌朝は一転大雨。
「なんじゃこりゃー、昨日までの太陽は何だったんだ?」と首を傾げるも、どうやら台風の影響らしい。
まぁ、伊勢を陽とするなら熊野は陰、陰陽をしっかり見せてくれるといえば出来すぎだけれど、できれば晴れて欲しかった。
聞いてみると熊野も数日雨続きだったとか。旅館を出たときは曇りから小雨となっていましたが、お陰であの有名な那智の瀧では、いまだかつてないくらいの水量があり、どえらい迫力でした。いや、本当に凄かった。



 今回の目的は太陽の磐とよばれている磐座。ここで、お祀りに参加するのが目的です。
以前のブログで熊野の山々を自ら歩き「祈り」を続けている人を紹介させて頂きましたが、今回その方の「祈り」に参加しました。同行した友人の一人はバリを拠点に活躍するカメラマン(ちなみに日本人です)。彼も、そういう日本の神々しい写真を撮りたいということで、今回同行することになりました。
太陽の磐というので「太陽」の祀りだったのですが、この日は天候が回復することなく、神事の祝詞を奏上している最中も曇り〜小雨の天気。しかしそれでも、神事が終わったとたん豪雨になったので、ある意味祈りの効果はあったのかもしれませんね。まぁ雲で隠れていても太陽は常に存在しているんですけどね。



 さて、私は新宮発の「南紀」の最終で名古屋経由で東京に帰ることになりました。
なんせ、次の日からは家族旅行が待っています。帰らなかったら偉い目にあう(笑)ということで、名残惜しくも熊野を後にしました。が、折からの豪雨で電車が止まるアクシデント。
どうしたらいいか迷っていると神の救いの手が・・
先程の太陽の神事に参加していた女性2人が列車の窓から私を呼んでいるではありませんか!
どうやら、2人とも熊野が実家で、そのうちの一人は現在住んでいる岐阜に帰る所だったのだが、彼女もこの豪雨で列車が止まったので、彼女のご両親に私鉄の通っている松阪まで車で送ってもらう所だったとか。
彼女達とは御神事の際にも殆ど会話らしい会話はしていなかったのですが、私の帰る電車を覚えていてもらっていたらしく、親切にも私を探してくださったそうです。
その親切さに本当に感謝し、ご両親の車に同乗させてもらい、無事名古屋経由で新幹線で帰ることが出来ました。
実際は止まった電車は2時間足止めを食ったらしく、そこに乗っていては名古屋からの最終の新幹線には間に合わなかったようで、神様は本当にいるんだな〜と思い、感謝感謝でした。いや、あれはひょっとして伊勢の天照大皇神だったのか?(笑)
とにもかくにも、無事に家族旅行に行くことができ、私の家の平和は保たれたのであった


じゃんじゃん!