自分を信じて100%受け取るということ

青龍


ある男の人がいました。
彼は貧乏で、その日暮らしていくのが精一杯というのもあながち冗談ではないくらい貧乏でした。
彼には愛する奥さんがいました。
奥さんと少し冒険したいと思い、二人で旅にでました。



車に乗り込み、ガソリンがなくなった場所、神戸の地で住む家探しをします。
家探しの折、プール付きの超高級マンションの物件が目に留まりますが、貧乏な彼にはとても住めるような物件ではありません。
回りも気がおかしくなったのかと思いますが、彼はせめて1年間だけでも絶対に住みたいと思います。



どうしても高級マンションに住みたいと思った彼は、とあるお金持ちの家に行き、どうしたらお金持ちになったのか聞きます。
お金持ちはまじめに取り合わず、「飼い犬が庭をほっているので、一緒に掘ってみたら小槌が出てきて、それを振ったらお金に苦労しないようになった」といいました。


彼は疑うことなく小槌を見つけようとします。
あるとき、ある店で小槌(らしきもの)を発見します。それは、小槌にもみえるが、どことなく十字架のアンティーク(なにか宗教的な道具)にも見えます。一見すると何十万もしそうなそれは、なんと3999円。
あまりの安さに彼は店主に尋ねます。「なぜ、そんなに安いのか?」
店主は言います。「これが欲しいのであれば、悪いことは言わない、やめたほうがいい。これを手にしたやつは死んでしまうんだ」
しかし、かれはどうしてもその小槌(らしきもの)に引かれ、奥さんに反対されながらも買います。彼らにはその3999円でさえ、決して安い買い物ではなかったにも関わらず。



念願の小槌を手にした彼は、一生懸命振ってみます。ところが、振っても振ってもお金には縁がありません。
そこで、彼は前回相談に行った金持ちの家に、もう一度行き、質問します。
「小槌を手に入れたんだが、さっぱりお金はたまらない、何がいけないんだろうか?」
金持ちも困り果て、「君がその小槌を持ってくるために用意したその袋がヒントだよ・・」といって追い返されます。
でも、彼は真剣に考えました。「そうか、袋か・・・」
彼は小槌に袋というところから、神話の大国さんを連想します。大国さんの袋の中には何が入っているのか??
「きっとそれは愛に違いない!」
彼はそう思い、自分にとっての愛・奥さんにその小槌を振ってもらいます。すると、それからあれよあれよという間に一時的に金が入るようになり、その念願のマンションに一年間住むことができたとさ。



この話は、私が「実話」として聞いた話です。あまりの奇想天外な話におなかを抱えて笑いながらこの話を聞きました。
この話の主(彼)はとても嘘をつくような人には思えませんが、たとえこの話の中に幾つかの嘘があったとしてもそれは関係なく、目の前に差し出された出来事から私の受けとったメッセージは、ヴィジョンを描いた後に起きた出来事を、それを信じて100%受け取り進めば、ヴィジョンは達成できるということでした。
また、聞いた話ではありますが、人間というのは基本的には「受信」つまり「受け取る」ように出来ていて、例えば人に何かをしてあげる、与えるということも、その与えることで何かを受け取るためなんだとか。
その観点からしても、受け取るということは本当に凄いことなんだな〜と思いました。
みなさんは、差し出されたものをきちんと受け取っていますか?



また人それぞれ見方は違うと思いますが、この話からみなさんはどんなメッセージを受け取りましたでしょうか?


それでは今日はこの辺で。