どこに向かって進んでいるか

丸岡城


 サッカーのワールドカップ、ベスト4が出揃っていよいよ佳境に入ってきました。日本代表の戦いもなかなか素晴らしく、大変盛り上がりましたね。しかし、もしも日本代表が目標どおり4強入りしていたら、このメンバーの中に日本がいたってことになり、本当に凄いことでしたね。


 今回の代表選手や監督のインタビューの中に役にたつ言葉が沢山ありました。
その中で特に私の印象に残った言葉は、「十分な準備」「一体感」でした。
「十分な準備」というのは特に本田選手が良く口にしていました。目標を手にするにはその前の準備(経過)がとても大事だということ。そして、「一体感」というのは一人でやろうとするのではなく、仲間を信頼し、皆で同じ目標に向かって進むこと。そして、そこには「ベスト4が目標」「サッカーが集団スポーツであることを照明したい」という岡田監督の強いビジョンがありました。
 結果はベスト16で敗退しましたが、この監督の強い思いがあり、選手のみんなが共感し共に進んだからこそあそこまで善戦し、我々を感動させてくれたのだと思います。途中上手くいかなかったりしたこともありましたが、どんなに上手くいかなくても、回りから批判を浴びようとも、それは単なるプロセスの一部であるこいうこと、そしてビジョンを持ち自分たちを信じて続け、目の前の一試合一試合を全力で取り組んだ結果だと思います



話は少し飛びますが、参議院選挙がもうすぐあります。
最近の政治家は言ったことがコロコロ変わったり、いっていることとやっていることが全く逆のことをやっていたり。ちょっと批判されて支持率が下がってくると、コロッと変わっちゃったり。
いつでも変われる身軽さというのはとても大事だと思います。それは、今回の岡田ジャパンも布陣を本番で一気に変え、成功しています。
でも、今の政治はその根幹をコロコロ変えている、目先のことに振り回されて大きな事が見えていない、そんな気もします。



 以前にも書きましたが、それは政治家だけの問題ではなく、我々国民が目先のことにとらわれずにこの国をどのような国にしたいのか、どこに向かって進みたいのかをきちんと考え、それを強いヴィジョンとして持つことが大事だと思います。
会社でいうと経営理念でしょうか、振れたときにどこかに立ち返る指標が必要です。そして、個人がきちんと自分のビジョンを立てて、人任せではなく自己責任において、会社にしろ政治家にしろ自分の人生にしろ選択してく時代だと思います。
大事なことは、今どうかというよりどこに向かっているか、将来なにをするかということよりも今なにをやるべきか、ではないでしょうか。

そんなこんなも含めまして、今回の参議院選挙、皆さんきちんと自分の選択をしましょう。
では、また。