3次元の視点

鹿嶋神宮奥宮


 ちょっと前の話になりますが、22を超えてゆけの辻麻里子さんのワークショップに行って来ました。
初めてお目にかかったのですが、見た目は物書きという感じではなく本当にナチュラルでとても素敵な方でした。彼女は自分の観た夢が原点で、彼女が23歳のとき(恐らく20年くらい前だと思われる)に見た夢に自分が突き動かされ、以来自分で夢を探求しながら2003年に本を出版しました。その行動力たるや凄いと思います。だって、その源が本当に見た夢ですよ!しかし、夢の啓示によって井戸がでたとか、神社を建てたとかそんな話は実は沢山あって、本当は夢とは物凄くメッセージ性を持ったものなのでしょうが、当の僕らが「ただの夢」と片付けてしまって、その重要性を全然認識していないからなのかもしれませんね。



 そのワークショップでは辻様は他にも色々な話をしてくださって、とても為になったのですが、次元の話もしてくださいました。その著書「22を超えてゆけ」には13次元まであるとかかれていて、二次元は平面、三次元は立体、四次元は回転(時間)、そして五次元は幾何学、極性を扱うと言っていました。このあたりの詳しい話は本を読んでもらうとして、私が思ったのは、我々は三次元に本当に生きているのか・・・といった疑問でした。
 三次元は立体であるというのは知識では学び、また我々が三次元に生きているというのもいわば常識だと思います。その一方で我々は時間という概念をもっているので、四次元さえ包括しているというのも教わったこともあります。しかし、実は現在の我々は三次元の手前(という表現が正しいかどうかわかりませんが)の二次元で生きている事があるのではないか・・と思ったりしました。
 どういうことかというと、最近の物事を一方の方向からの視点でしか見ない風潮、たとえばお金が全てみたいな考え方や、以前ブログでも書いた「業界」という固定された視点、また、ある特定の国の考え方を世界標準みたいにして物の見方を固定化してしまうやり方は実は次元を逆行してしまっているのではないか・・ということに気付いたのです!



 僕達が目で見て三次元である、奥行きがあると分かるのは、自分が対象物を色々な視点から見たときに初めて3次元を認識するのであって、自分の視点と相手を固定した場合、その対象物が3次元と認識するのは困難ですよね。例えば僕が今目の前のコップを見ていて、その視点を動かさなかった場合、僕はコップが立体だと知っているからそれを立体だと認識するわけで、実際目に映っているものは三次元として捕らえているわけではなく、二次元的に捕らえてます(ですからトリックアートみたいなものが存在するわけですよね)。これと同じようなことを以前なにかの本で読んだことがあったと思うのですが、またここで腑に落ちたというか!・・最近、この表現妙に多いですね・・・つまり、人間が色々な視点を持って見ることを放棄した場合、次元は降下してしまうのではないか、平面の世界に押し込められてしまい自由度が少なくなるのではないかと、得意の妄想かもしれないけれど思いました。
 最近では3Dなるものが流行ってきていて、二次元空間上にあたかも三次元が存在しているような製品も出てきていて、我々の意識がどんどん二次元という空間に押し込められてしまいそうな感じも致します。自分や相手、そして世界が自由であるために、色々な視点から物を見る、特に逆からものを見るという視点を常に持っておこう!と改めて思った次第でございます。



今回は結構深いような気がする・・・
では。