先祖代々

花火大会


お盆に墓参りに行ってきました。
私の両親はまだ健在ですが、母方も父方も(私からみて)祖父は両方亡くなっていて、祖母はまだ健在です。
両家の祖母はもう100歳に手が届きそうな年齢です。
90歳を越えたあたりから、私に子供が出来たこともあって、ひ孫の顔を祖母に見せたかったのと、ひょっとしたらもうそんなに会えないかもしれないと思い、田舎へ行く機会が増えましたが、いやいや今のご老人はみんな元気ですね
昔は田舎はとても退屈だと思っていた時期もありますが、今になってみると、都会から離れて田舎を体験できるというのはとても貴重なことで、子供達もきっといい思い出になったと思います。



しかし、一方で地方の過疎化や高年齢化というのはとても深刻な状態であることも改めて目の当たりにしました。
90歳を越えた老人を子供である70歳の老人が面倒を見ている、そんな光景はざらにあり、お墓に行くにしても田舎は結構山の上にあったりするので、それも一苦労。さらには、亡くなったり都会に出てしまってお墓を守るひとがどんどんいなくなってしまっている現状があります。
そうそう、なぜお墓が山の上に立てるかという小話を聞きました。
山の上に立てるとお墓参りに行くのが大変だから、死なないように長生きするようにするためなんだとか。
でも今のような状況では、もっと楽なところに作っておけばよかった・・と思いますよね。



今回多くの場所で墓を守る人がいなくなる、というような話を聞きました。
都会にいようがまだ子供があるところよいのですが、最近は結婚しない人も多く、また結婚していても子供がいないとか、このままだったら先祖代々受け取ってきた墓や土地、建物を受け継ぐ人がいないという話を聞きました。
これは地方ではかなり深刻な問題なのではないかと思います。
たしかに、ご先祖様は自分の子孫が大変な思いをしないように、一生懸命頑張って代々その土地を守ってきてくれました。それは素直に感謝したいですね。
一方で、私達が本当に先祖から受け継いできたものは、きっとそのような形があるものだけではないことも今回感じました。
私達は遺伝子を初めとして、本当に沢山の恩恵や叡智、そして愛を先祖から代々受け継いでいるのです。
つまり私達自身が先祖から受け継いだ大切なものなのです。

それに比べたらきっと土地や建物、お金なんていうのはちっぽけなものかもしれません。
もっともっと自分を大切にしたいと思いましたし、きっとご先祖様も私自身が喜びに満ちた人生を送ることを望んでいるのだろうと思います。



今回お墓参りをさせていたき、沢山の気付きがありました。
唯物主義の時代が終わろうとしているなか、私達人間が本当に価値のあるものは何か気付くときが来たという感じがしています。
これもご先祖様から頂いた機会だとおもい、感謝したいと思います。


今日はこの辺で。