経営理念と五箇条の御誓文

スカイツリーと太陽と虹


先日タイの関連会社TAPACOよりタイ人の役員が2名出張で日本に来ました。
出張の目的の一つに弊社会長の講演会の出席というのがありました。
とある会計事務所の企画した異業種交流会に「企業家精神と経営理念」というタイトルで講演をしたのですが、いかに企業経営において経営理念が大切かということを自分の半生を振り返りながら講演させていただきました。



実はちょうどタイ人の役員が来た時に観光を兼ねて明治神宮に案内しました。
その時にたまたま「五箇条の御誓文」と「教育勅語」が収められたものが売っておりましたので手入れました。
五箇条の御誓文というのは社会の歴史の授業で一度は聞いたことがあると思います。そしてもう少し歴史に興味のある人は最初の「広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スヘシ」という文面くらいは記憶にあるかもしれません。
しかし、私が一番大事だと思ったのは「官武一途庶民ニ至ル迄各其志ヲ遂ケ人心ヲシテ倦マサラシメン事ヲ要ス」という一文です。これは五箇条のうちの三カ条目にありますが、一番心にぐっときました。
私なりに解釈すると、各々が夢を持ち、さらにその志(夢やヴィジョン)を達成することが国の成長にとても大事だということです。そして成功した人をみて、自分も頑張ろうと思う。これがいい循環につながっていくということなのではないかと思いました。今期、第38期のパートナー産業の経営方針の一つ「自分のヴィジョンを分かちあい、人の成功を精一杯応援する」ということと相通じるものがあります。



そして会長が講演会で話た内容で一番のポイントが「天下のために奉仕をする」です。
このブログでも「利他」の精神についは何度か文章にしていますが、それを経営上でも人生においても実践している会長の言葉は重みが違いました。が、私も間違いなくこのDNAを継いでいるんな〜と感じました。
なぜならば、今期の経営方針の一つに「全体のために自分が何を差し出せるかを常に意識する」というのがあったからです。
約2か月前のブログ「意識が変える世界」でも書きましたが、違う場所で違う経験をしているのに本当にシンクロしていると感じます。



去年の年末はNHKの「坂の上の雲」を見て涙しましたが、「五箇条の御誓文」にしても「教育勅語」にしても読んでみると本当に素晴らしいことが書いてあり、明治時代というのはこれらの文に託された思い、つまり「エネルギー」が時代をけん引していったということを感じます。また現代においても組織はやはり柱になる「理念」や「方針」がとても大事で、それはなるべく普遍的なもので、宇宙の真理に近いものであればあるだけ長い間変わることなく使われるし、その分その組織が成長していくのだということを感じました
先日も竜巻が起きたり、交通事故が異常なまでに多かったりとか、また周りでも病気になる人やお亡くなりになる方が本当に多くなり、私たちの外側には不安定要因が多くなってきています。今年も自然災害は去年より多くなるでしょうし想定外のことはたくさん起きると思います。
でもそこでも大事なのは、組織のそれと同じように自分の中に柱があること。
普遍的なしっかりとした「柱」があり、それを生き切ることが、今年を波乗りするために必要だということを感じています

自分の外側に安定を求める時代はもう終わりました。自分の内側の安定こそが自分の人生をより飛躍させることになるのではないでしょうか。
ちなみに今回の写真に使っている「東京スカイツリー」。こちらの耐震設計の要になるのが五重塔でも使われている「心柱」の存在。建物でも人でも組織でも「心の柱」が重要なのは変わらないんですね・・・



さて、前回タイのTAPACOで働く仲間を募集しました。
今回の募集に経験とか未経験とか新卒とか中途とかは一切問題にしません。
「営業」「品質保証」「射出成型製造」「金型部門」それぞれ若干名です。まだ募集しておりますので、ご興味のある方は「パートナー産業のホームページ→お問い合わせ」よりご連絡ください。


よろしくお願いします。