第五話:まだだ、まだ終わらんよ!

大吉2013


2013年あけましておめでとうございます!
今年も年末から年始にかけてタイで家族で過ごしましたが、不覚にも風邪をひいてしまい、在タイ中ほぼ不調でした・・・が、ゴルフは一日も欠かさずやり切りました。
このエネルギーが私の2013年のパワーを作り出し、年始のおみくじは見事「大吉」!
この流れに乗って城郭復元プロジェクトも一気に進めるぞ〜
ってなことで、今パートナー産業で城郭を再現したジオラマ制作をとり進めております
現在作業は進行中ですが、私がこの事業を立ち上げるに至った経緯についてブログで分かち合わせていただいております。
この商品は「城郭復元ジオラマ・その城に関するムック本・テーマ音楽」の3点セットを予定しています。
この城郭復元ジオラマの販売先はまだ決まっておりません。
ご興味のある企業、出版社等ご連絡いただけますと幸いです。
「パートナー産業のホームページ→お問い合わせ」よりご連絡ください
皆様、この事業に対する応援を是非よろしくお願いします。



さて、茅ヶ崎城址公園ですが、公園整備にあたりある程度城郭としての整備もされていますが、大規模な復元まではされていないというのが現状です。
あくまでも公園整備の一環として行われているので、城跡としての迫力は少し物足りないものがあります。
たとえば堀は通路になっていますが、当時の堀底まで掘っているわけではないので、現状はどうしても迫力がかけてしまうのです。
茅ヶ崎空堀跡)
しかし、公園整備に伴う数次にわたりる調査結果は横浜市埋蔵文化財センターより発行された調査報告書で見ることができ、もう少し詳細な情報を手に入れることができます。
私は城址公園に何度も足を運びGPSで位置情報を入手する傍ら、茅ヶ崎城址公園の近くの「横浜市歴史博物館」にも通い詰めて、そこに蔵書されていた茅ヶ崎城の報告書も目を通したり、資料をコピーさせてもらうなどして、情報の収集に努めました。報告書を読んで現地に行くと、さらに自分の脳内でイマジネーションが膨らみ、報告書の調査結果を踏まえてそういうものもモデリングして細かいところまで表現することができたら、なんて素晴らしいだろうとわくわくしていくのでした。
スーツの裾に冬枯れの樹の枝が刺さり、穴が開いてしまいましたが、そんなことはお構いなし。GPSを片手に土塁や堀底を縦横無尽に歩きまくって膨大なデータを手に入れました。
さらに私は解説本もつけることを思い立ち、この時代に関連すると思われる書籍を買ったり、図書館やネットで調べたりして、執筆活動まで初めました



さて、手に入れたデータは緯度、経度、高さの情報です。しかしその位置情報をそのまま座標としては使えませんでした。なぜなら緯度や経度は10進法ではないからです。そこでまずはその緯度・経度の情報をすべて10進法に変換しました。そして1/1500のモデルを作るために城内のある基準点からのその位置までの距離と角度を計算し、そのポイントを一点一点ソリッドワークスに落としていきました。この作業だけでも半端ない作業でしたが、このソリッドワークスは3Dのソリッドデータを作るCADで、ギヤとか工業製品を作るには適しているのですが、今回のようにあ膨大な位置データを使用するもにのは向いていなかったのです。
それでも皆で知恵を絞ってがんばってデータを作ってはみたものの、完成したデータは城郭モデルとは程遠いものだったのです。



「認めたくないものだな。自分自身の、若さゆえの過ちというものを」

と、シャアのようにつぶやいても、次の展開を考えることもできずに、完全に袋小路に入ってしまいました。
「無理かもしれない」
と思うとどんどん不安が増幅していきます。
でも、ここであきらめるわけにはいきません。
なぜなら「本気」で作りたかったからです。



「まだだ、まだ終わらんよ!」
私はクワトロバジーナの名言を口にしながら密かに闘志を燃やし、なんとか地形をモデリングすることができないか、パソコンでググり続けるのでした。



次回へ続く!



タイのTAPACOで働く仲間、募集しております。
どんなピンチにあっても「まだ終わらんよ!」という方、お待ちしております。
ご興味のある方は「パートナー産業のホームページ→お問い合わせ」よりご連絡ください。