第八話:本気なら、やれるはずだ。

長篠城址の碑


パートナー産業で城郭を再現したジオラマ制作をとり進めております
現在作業は進行中ですが、私がこの事業を立ち上げるに至った経緯についてブログで分かち合わせていただいております。
この商品は「城郭復元ジオラマ・その城に関するムック本・テーマ音楽」の3点セットを予定しています。
この城郭復元ジオラマの販売先はまだ決まっておりません。
ご興味のある企業、出版社等ご連絡いただけますと幸いです。
「パートナー産業のホームページ→お問い合わせ」よりご連絡ください
皆様、この事業に対する応援を是非よろしくお願いします



さて、茅ヶ崎城の地形を修正しつつ建物の設計もどんどんとり進めました。
なんとなく自分の中で「できる」という確信が徐々に高まっていきました
ある意味一つの山を越えたのです。
しかし、だんだん次の不安が頭をよぎります。
「どうやって売っていこうか?」
私どもの会社はいわゆる「下請け」会社で、最終製品を売ったことの経験がほとんどなかったのです。
そして、今作っているモデルも城好きの私の枠(もちろんただの城好きではない自信はありますがww)は超えておらず、製品として世の中に出す以上、もっと高い視点から製品を見る必要性を感じたのです。



そこで私はその分野で最も尊敬する人に連絡を取ることにしました。
工業デザイナーであり、城郭研究家の藤井尚夫氏です。
実は私のこの城郭復元プロジェクトを始動したきっかけの一つに一冊の本の存在がありました。
それは朝日新聞社から出版されていた「復元イラスト 中世の城と合戦」という本です。

その著者が藤井尚夫氏で、自ら城(跡)を歩き、それをもとに戦国の城を上から俯瞰する鳥瞰図で再現しています。この本に出会ったのはおそらく今から15年以上も前で私もまだサラリーマンでしたが、この本に出会ったときの衝撃はすごかったです。まずは絵がとても美しくて芸術的。私は城めぐりが趣味でしたから、城は見上げるものだと思っていましたが、それを上から見るというすばらしさ。
さらに上から見るということは同時に地形全体と城の関係性を表現するということで、私が小学校の卒業制作で作った「岐阜城」ともつながっている話なのです。
私は思い切って藤井氏に連絡をとったところ、なんと会っていただけるということになりました。



尊敬する人と会うというのは非常に緊張しましたが、話題は自分の好きな戦国や城跡、ミリタリーの話題であっという間に時は過ぎ、気づいたときには茶店で7時間も話し込んでしまいました!
そして藤井氏は私のプロジェクトに全面的にご協力いただけるということで話がまとまり、城郭復元プロジェクトの質も一段上がりました。
いや〜藤井氏の持っている知見は本当に素晴らしいです。他にも学研から「信長の合戦」という本や河出書房新社から「ドキュメント戦国の城」という本を出していたり、さまざまな歴史の本にも執筆があり、独特の切り口で戦国時代(だけではないのですけどね)を表現しています。



さて、藤井氏と相談の上、プロジェクトの最初は知名度が高い城がよいであろうということで、茅ヶ崎城を一旦手放し長篠城」をシリーズ第一弾にすることにしました。

実は茅ヶ崎完成の暁には、すぐに次回作開発が行えるようにと思って、長篠城周辺の地図データを購入していたのです。
しかし、長篠周辺は都市部ではない為、いい地形写真がなかったので飛行機をチャーターして撮影し長篠城周辺の地形データを作りました!
このやる気、半端じゃない!
もちろん、まだ製品にもなっていない、売り上げもないプロジェクトに対して、予算をつぎ込むことに対してめちゃくちゃ恐れはありました。
これってただの趣味じゃないか?とか、本当にいいの?とかごちゃごちゃ言う自分がいました。藤井氏に連絡を取ることすら「相手にされなかったらどうしよう」、とかいろいろ足を引っ張ろうとするもう一人の自分もいました。
でも夢に向かって進むあきらめない気持ちが、私を一見無謀とも思える飛行機チャーターによる撮影に進ませ、藤井氏とのコンタクトにつながったのです
まぁ、結果オーライっていうことで(笑)
スレッガー中尉もいっていましたね。「本気なら、やれるはずだ」って。

あれは「本気なら、殴れるはずだ」だったか!?



城郭復元プロジェクトは新しい次元に突入!
続きは次回。



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本気でチャレンジをしたい、という方、お待ちしております。
ご興味のある方は「パートナー産業のホームページ→お問い合わせ」よりご連絡ください。