第十二話:神の仕業

長篠城 原型

パートナー産業で城郭を再現したジオラマ制作をとり進めており、私がこの事業を立ち上げるに至った経緯についてブログで分かち合わせていただいております。
この商品は「城郭復元ジオラマ・その城に関するムック本・テーマ音楽」の3点セットを予定しています。
この城郭復元ジオラマの販売先はまだ決まっておりません。
ご興味のある企業、出版社等ご連絡いただけますと幸いです。
「パートナー産業のホームページ→お問い合わせ」よりご連絡ください
皆様、この事業に対する応援を是非よろしくお願いします。



 さて、寸法を間違って発注してしましましたが、私のチェックミスということもあり、H課長にお咎めはなし!ってことで、改めてA4サイズでの試作品を作りました。
これに「NAGAEアート」さんに色づけしてもらい、「原型」と呼ばれるものが完成しました。



原型(一品物)が出来て、つぎのステップは量産品を作ることなのですが、これをどのように量産するかということを結構悩みました
着色済みの製品を量産する場合、彩色という部分は今や中国本場らしく、地形のモデルに関しては中国で量産することを決めました。



さて、頭で考えたらこれからやることは簡単です、今あるデータを金型のデータにすればよい
しかし!また、ここから長〜い苦難の道のりだったのです。
実は城郭(地形)データは3DCGのデータとして作りました。この3DCGは簡単にいうとゲームの世界で画面上で表現することが目的。
一方私ども、パートナー産業がギヤ設計等でつかっていたのはCADで、これは物質にするためのデータ。この二つの規格に互換性はありません。
量産のための金型品にするためには、3DCGのデータをCADで使えるデータにしてあげる必要があります。
いうのは簡単ですが、この作業が、ものすごくパワーのいる作業で、この作業だけで軽く1ヶ月以上かかったのです。
それでも、友人の伝手や、ネットで調べまくってなんとかCADに城郭(地形)データを取り込むことができました。
いやいや本当に大変な作業でした。



しかもそのデータを金型メーカーに送る時に、IGESという規格のデータに変換する必要があったのですが、うちの技術部のパソコンでそれを行うと容量不足で落ちたり固まったりしてしまったのです。
その日は金型メーカーにデータを送るリミットの日。まさにピンチでした。
「そうだ、年明けに買ったパソコンが品質保証部にある。それでやればいいのでは?」ということで、アクティベーションを行いパソコンをチェンジ!すると、なんとか完了し、データを金型メーカーに送ることができたのです。
ちなみにその品質保証部にあったパソコンは、今年初めに突然なんの前触れもなく動かなくなり、やむなく買い換えたという経歴をもつパソコンです。
もしも、そのパソコンを買い替えていなかったら、恐らくデータを期日までに送れていませんでした。ひぇ〜
これも神仕組みというか、パソコンが突然壊れるというトラブルさえ導かれていて何か大きな流れの中にいるように感じたのでした。



そして、その数日後の出来事。
私はより良い製品にするため、どうしても一か所修正したいと思ってる部分がありました。
もう、最終データとして送っちゃったし、いまさら・・・と思いましたが、よりよい製品を作るためそのデータの修正作業を社員にお願いし、一緒に画面に向かっていました。
ところが・・・「あら?、ここ溝空いてないじゃん」と私の神の目がデータの不備を偶然発見!
金型メーカーに大急ぎで連絡し、その不備を修正、さらには私が修正したい部分も修正を入れて、(本当の本当に)最終データを入れることになったのでした。
簡単にいうと前回に引き続きチェックミス!って話で、一般的な企業論でいうと「対策は?」って話になります。
もちろん、我が社も対策について話しましたが、それとは別に思いに繋がって素直に行動した時に、そういう不具合さえもちゃんと見つかるということがある。
自分の思いを大切に扱おう!
ってことになりました。
こういうちょっとした神の仕業ともいえるような奇跡、結構頻繁に起きるんです、私(笑)
それに支えられております!




ということで、地形モデルに関しては金型のアップを待ちつつ、ついつい手元にあるRP品で雰囲気を楽しんでしまう私でした。
ではまた次回!



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自分が変わることが世の中がわかることだということを本気で思っている方、お待ちしております。
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