第十四話:実はギリギリでした。

鳶ヶ巣山砦の遠景


今、パートナー産業で城郭を再現したジオラマ、その名も「城ラマ」の制作をとり進めております。

ご興味のある企業、出版社等ご連絡いただけますと幸いです。

「パートナー産業のホームページ→お問い合わせ」よりご連絡ください

皆様、この事業に対する応援を是非よろしくお願いします。


今回から、[城郭復元プロジェクト]のブログは、お城ジオラマ復元堂のHPに移行します
今後ともよろしくお願いします。

http://joukaku-fukugen.com/develop/460

自分の為がみんなの為

ZECOO

パートナー産業で城郭を再現したジオラマ、その名も「城ラマ」の制作をとり進めております。
ご興味のある企業、出版社等ご連絡いただけますと幸いです。
「パートナー産業のホームページ→お問い合わせ」よりご連絡ください
皆様、この事業に対する応援を是非よろしくお願いします。



ブログ更新をさぼっていた為かなり前の話になってしまいましたが、世界的なデザイナーであり友人である根津孝太氏がfacebook上でシェアしていたことがとても興味深かったです。
現役官僚が提言!日本のモノづくり衰退の真因は組織的うつ病による「公私混同人材」の死蔵である
http://diamond.jp/articles/-/34702?fb_action_ids=4827056360331&fb_action_types=og.likes&fb_source=aggregation&fb_aggregation_id=288381481237582

物凄く簡単にまとめてしまうと、日本のモノづくりの衰退の原因が「公私混同人材の死蔵」にあるという。
今の日本の製造業には、かつてスティージョブズipodを開発した時のように、1個人の「わくわく」から発した製品を会社全体で作り上げることが決定的に欠けているということ。
伊藤氏がここで定義している「公私混同」とは、「私」として実現したい何かがあり、それを公的な役割である「職業」を通して実現しようとすることであり、まさに、今の私そのものです。先の根津氏もそういう人であり、彼も自ら設計した電動バイクZECOOでマスコミからも注目されている人物です。
つまり「つくりたいものを作る!!」ってのが足りないって訳ですね。
先日のおもちゃショーでも、城ラマをみて「お金のに匂いがしない商品」と評価していただいた方がいらっしゃいましたが、最近の商品開発の根底には「売れなければダメ」みたいなものが根深いように思います。
もちろん弊社も売るために頑張っているのですが、根っこがなにか?っていうのが大事なのかもしれませんね。



通常企業においては「公私混同」は悪とされています。
世の中すべてそうだと思いますが、結局はどのように使うかということで全く真逆のエネルギーになります。
つまり、公私混同を「私」の為に使うか、「公」のために使うか、ここが分かれ道です。
自分の好きなものを作るっていうのは素晴らしいことですが、そこにある思いやベクトルが「みんなの為に」っていう方向性と一致しているかしていないか。これがとっても大事だと思います。
きっとスティージョブズ氏も根津氏もたくさんの人の為に自分の作りたいものを考え、実行していったのだと思います。
「みんなの為に」っていう方向性がつながりを作り、その先の奇跡を生みます。
一方それが自分という殻のなかでジタバタしているときには、それなりの結果にしかならない。
つまり、一見真逆にある「自分の為」と「みんなの為」という方向性を一つの方向性に合わせることが大事。
考えてみたらこの世は真逆なものでできている。
それが別のベクトルに働くと対立を生むし、それが当たり前だと思っている。
でも、そうじゃない、統合する方向に向かったときに何かが動くような気がします。



あとは「本気」かどうか。
それで、その思いの進む先が決まるような気がします。
自分自身も振り返ってみると惰性に流されることに慣れてしまって、「本気」っていうのは忘れちゃってる感覚です。
その為には常に意識的でいること。

「城ラマ」も完成〜発売まであと少し。
さらに「本気」と「みんなの為」を意識して頑張ります。



タイのTAPACOで働く仲間、募集しております。
自分の為とみんなの為の統合を目指している方、お待ちしております。
ご興味のある方は「パートナー産業のホームページ→お問い合わせ」よりご連絡ください。

第十三話:どうするどうする君ならどうする?

城ラマ 三河長篠城


パートナー産業で開発中の「城ラマ」。この開発奮闘記をブログで分かち合わせていただいております。

この城郭復元ジオラマの販売先はまだ決まっておりません。
ご興味のある企業、出版社等ご連絡いただけますと幸いです。
「パートナー産業のホームページ→お問い合わせ」よりご連絡ください
皆様、この事業に対する応援を是非よろしくお願いします。



さて、地形に関してはなんとか金型発注までこぎつけました。
一方建物の方もそう簡単にはいきません。
建物に関しては復元されてる建物を参考にしたり、城郭研究家藤井尚夫氏のアドバイスをとりいれながら、よりリアルに感じてもらえるよう配慮して設計しています。
また、柵の隙間や塀の狭間も表現するためにがんばりました!!



さて、設計したものを形にして検証する必要があります。
最近は3D造形機を使ったRP品で検証できるので、とても便利な世の中になりました。
建造物での試作に協力頂いた会社は
株式会社アステック長野様
アステックさんは私どものような精密成型を会社の事業の中核として行っている一方で、社長である伊藤さんが私と同じく小さいころからプラモデルを沢山つくっていた体験からであるとおもいますが、模型や雑貨などの製品を手掛けている会社です。
伊藤社長とは昔作ったプラモデルの話でだいぶ盛り上がりました(笑)
アステックさんには3D造形機をつかって建造物のRP品を作ってもらいました。

柱の太さは0.3mmを基本にしましたが、出力されたRP品から強度の問題で0.5mmにしたところもあります。
また試作金型もアステック様で製作してもらい、必要なところを変更していきました。




細かいものの成形という意味では、アステックさんにしろパートナー産業にしろ得意な分野でもう少し簡単に行くと思っていましたが・・・・こだわりの品は脳みそで考えるよりも簡単ではなく、こちらでも苦労の連続
細かい形状を少し緩めて製品にしやすくするか、あくまでこだわってチャレンジするか
こだわってチャレンジするっていうのは言葉では簡単ですが、金型を製作する費用が段違いに跳ね上がり、できたとしてもあまりに細かいので、量産したときに金型がすぐに壊れてしまう可能性もある。



どうするどうする君ならどうする、というデンジマンの歌が脳みそを駆け巡り結構迷いましたが、このプロジェクトの根っこ「自分が本当につくりたいものを表現する!」という気持ちとつながり、あくまでもこだわる方向で進む方向を決めました。



この結論はさらに道を険しくするものでしたが、続きは次回!



タイのTAPACOで働く仲間、募集しております。
棘の道でも行くぞ!という方、お待ちしております。
ご興味のある方は「パートナー産業のホームページ→お問い合わせ」よりご連絡ください。

東京おもちゃショー

東京おもちゃショー


皆様大変申し訳ございません!!
4月からの超多忙な日々のため、ブログの更新が全くできず・・・
そんな中、おもちゃショーも無事開催し、終了しました。
えぇぇぇーーー終わっちゃったの??って人います?
いや〜、せめておもちゃショーの直前に告知ぐらいしろよな・・・って感じですよね。
本当にすみませんでした。
まぁ、過ぎたことをあれこれ悩んでも仕方がないので、今日は東京おもちゃショーのレポートです。


平成25年6月13日から16日まで東京ビックサイトで行われた、東京おもちゃショー2103
パートナー産業は「お城ジオラマ復元堂」で出展しました。

とにかく、予想を上回る反響にびっくりしました。
13日・14日のバイヤーズdayは興味をもって頂いたバイヤーさん達にひっきりなしに声をかけていただき、休憩する時間、食事をする時間はおろか、トイレにも行けないくらい忙しかったです。
そして、15日・16日の一般公開日では、お父さんたちが目を子供のように輝かせて一直線にブースに入ってくる姿や、子供たちが興味を持ってくれている姿に感動しました。

また、ツイッターfacebookを通じて来ていただいた方たちも大勢いて、本当にうれしかったです。
3000部用意したチラシも13日・14日のバイヤーズdayで2000部出てしまい、一般公開日の後半はチラシが無くなってしまうというアクシデントもありました。
チラシがなかった方、本当にすみませんでした。



おもちゃショーの期間中や終了後に興味をもって頂いたいくつかの企業様からも連絡があり、とてもうれしく思っています。
おもちゃショーはみなさんの応援のおかげもあり、大成功に終わりました
今はとにかく、発売に向けて最後の詰めを頑張っていきます!



最後に今回取り上げていただいたメディアを紹介いたします。

6/13-15 東京新聞toktok情報欄

6/13 日刊スポーツweb版 http://www.nikkansports.com/anime_game/news/f-ag-tp0-20130613-1141968.html
6/13 日テレ ニューズZEROの取材 (ニュースでもARが数秒映りました)

6/14 ITメディアニュース http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1306/14/news025.html
6/14 英治出版公式ブログ http://www.eijipress.co.jp/blog/2013/06/14/15634/
6/15 週刊アスキーplus http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/151/151557/
6/17 カカクコムマガジン http://magazine.kakaku.com/mag/hobby/id=1217/p=p2/ *6/20追記

その他多くのブログでも取り上げていただいております。
本当にありがとうございます!!すごく嬉しいです!


さぁ、もう一仕事、頑張ります!!



タイのTAPACOで働く仲間、募集しております。
とにかくチャレンジ!という方、お待ちしております。
ご興味のある方は「パートナー産業のホームページ→お問い合わせ」よりご連絡ください。

第十二話:神の仕業

長篠城 原型

パートナー産業で城郭を再現したジオラマ制作をとり進めており、私がこの事業を立ち上げるに至った経緯についてブログで分かち合わせていただいております。
この商品は「城郭復元ジオラマ・その城に関するムック本・テーマ音楽」の3点セットを予定しています。
この城郭復元ジオラマの販売先はまだ決まっておりません。
ご興味のある企業、出版社等ご連絡いただけますと幸いです。
「パートナー産業のホームページ→お問い合わせ」よりご連絡ください
皆様、この事業に対する応援を是非よろしくお願いします。



 さて、寸法を間違って発注してしましましたが、私のチェックミスということもあり、H課長にお咎めはなし!ってことで、改めてA4サイズでの試作品を作りました。
これに「NAGAEアート」さんに色づけしてもらい、「原型」と呼ばれるものが完成しました。



原型(一品物)が出来て、つぎのステップは量産品を作ることなのですが、これをどのように量産するかということを結構悩みました
着色済みの製品を量産する場合、彩色という部分は今や中国本場らしく、地形のモデルに関しては中国で量産することを決めました。



さて、頭で考えたらこれからやることは簡単です、今あるデータを金型のデータにすればよい
しかし!また、ここから長〜い苦難の道のりだったのです。
実は城郭(地形)データは3DCGのデータとして作りました。この3DCGは簡単にいうとゲームの世界で画面上で表現することが目的。
一方私ども、パートナー産業がギヤ設計等でつかっていたのはCADで、これは物質にするためのデータ。この二つの規格に互換性はありません。
量産のための金型品にするためには、3DCGのデータをCADで使えるデータにしてあげる必要があります。
いうのは簡単ですが、この作業が、ものすごくパワーのいる作業で、この作業だけで軽く1ヶ月以上かかったのです。
それでも、友人の伝手や、ネットで調べまくってなんとかCADに城郭(地形)データを取り込むことができました。
いやいや本当に大変な作業でした。



しかもそのデータを金型メーカーに送る時に、IGESという規格のデータに変換する必要があったのですが、うちの技術部のパソコンでそれを行うと容量不足で落ちたり固まったりしてしまったのです。
その日は金型メーカーにデータを送るリミットの日。まさにピンチでした。
「そうだ、年明けに買ったパソコンが品質保証部にある。それでやればいいのでは?」ということで、アクティベーションを行いパソコンをチェンジ!すると、なんとか完了し、データを金型メーカーに送ることができたのです。
ちなみにその品質保証部にあったパソコンは、今年初めに突然なんの前触れもなく動かなくなり、やむなく買い換えたという経歴をもつパソコンです。
もしも、そのパソコンを買い替えていなかったら、恐らくデータを期日までに送れていませんでした。ひぇ〜
これも神仕組みというか、パソコンが突然壊れるというトラブルさえ導かれていて何か大きな流れの中にいるように感じたのでした。



そして、その数日後の出来事。
私はより良い製品にするため、どうしても一か所修正したいと思ってる部分がありました。
もう、最終データとして送っちゃったし、いまさら・・・と思いましたが、よりよい製品を作るためそのデータの修正作業を社員にお願いし、一緒に画面に向かっていました。
ところが・・・「あら?、ここ溝空いてないじゃん」と私の神の目がデータの不備を偶然発見!
金型メーカーに大急ぎで連絡し、その不備を修正、さらには私が修正したい部分も修正を入れて、(本当の本当に)最終データを入れることになったのでした。
簡単にいうと前回に引き続きチェックミス!って話で、一般的な企業論でいうと「対策は?」って話になります。
もちろん、我が社も対策について話しましたが、それとは別に思いに繋がって素直に行動した時に、そういう不具合さえもちゃんと見つかるということがある。
自分の思いを大切に扱おう!
ってことになりました。
こういうちょっとした神の仕業ともいえるような奇跡、結構頻繁に起きるんです、私(笑)
それに支えられております!




ということで、地形モデルに関しては金型のアップを待ちつつ、ついつい手元にあるRP品で雰囲気を楽しんでしまう私でした。
ではまた次回!



タイのTAPACOで働く仲間、募集しております。
自分が変わることが世の中がわかることだということを本気で思っている方、お待ちしております。
ご興味のある方は「パートナー産業のホームページ→お問い合わせ」よりご連絡ください。