心のままに行け

心のままに行け


最近、部屋の掃除をしました
去年の年末も結構がんばって大掃除をしたのですが、その時に手を付けていなかった部分、私のオーディオたちのラックの後ろ側の配線いっぱいで、埃が溜まっていた場所を綺麗にしました。
やっぱり、掃除は拭き掃除が基本ですなぁ〜、気持ちがいい。
そのついでに、引っ越しした時に(もう7年も前ですが)配置だけして配線を繋いでいなかった5.1chのサラウンドシステムに線を繋ぎ、映画を迫力ある音響で聞けるセッティングもしたのでした。
そして、それに時を合わせたように「ガンダムユニコーン」第六巻が発売されたのでさっそく購入し、その素晴らしい音響の中で見ることができて、ものすごく満足しています。



ガンダムユニコーン」ネタは、このブログでもたびたび取り上げており、本当に素晴らしい内容だと思っているのですが、今回もかなりいけている内容でした。キーワードは「正しい、間違いではなく、心のままに行け」、そして「弱くて不完全な人間、でもそこに見る可能性」です。



劇中でシャアの再来といわれているフルフロンタルが、世界の現状を分析し、今後の世の中のあり方について「正しい」ことを主張するのです(つまり頭で考えている状態)が、主人公のバナージや故ドズル・ザビの愛娘、ミネバなどは状況や正しさではなく、己の愛に繋がり、心の底からみんなの幸せを願うヴィジョンを生きることを選択するのです。それを達成するには、現状からすると少し難しい感じがあり、一見夢物語に映るのですが、行き詰った状況を打破するには現状の枠の中やその延長線上のやり方では、同じところをグルグル回るだけで、なんの解決にもならないこと。そのやり方でどんな未来を描こうと、そこには「あきらめ」があり、「夢」ではない。
「夢」とは心のままに未来を描くこと」であり、そしてその描いたことを心のままに生きる」ことが、自分の幸せにつながり、そしてそれが人類の幸せにつながるということを、改めて心に刻みました。
そして心に決めたら、絶対にあきらめないということが大事だということも、このDVDと先週末に娘と見た映画「プリキュアオールスターズNEWSTAGE2こころの友達」で受け取りました。
ちなみに「プリキュア」の映画は毎回号泣しています(笑)



この二つの作品からもう一つ受け取っていることは、私たちは自分で思っているよりももっとたくさんの存在に支えられているということです。
ユニコーンガンダムでは、人の意識が想いがその人により大きな力を与えること、そして、プリキュアではピンチのときは妖精たちが本当に応援してくれているということ。どちらもアニメの世界の話ですが、最近の私の経験に照らし合わせても、決してファンタジーではなく、私たちは目に見えない世界をもっともっと受け取ってもいいのではないのかと思います。



まぁ、とにかくガンダムユニコーンの劇中のマリーダさんの心のままにという言葉、キャプテンの「心に、従え」という言葉が「ぐぐっ」と来た私は、状況にパワーを明け渡すことなく、ビジョンに向かってさらに進もう!と気持ちを新たにした次第であります。
心とは・・・愛だぜぇ〜(笑)



今日はこの辺で。



タイのTAPACOで働く仲間、募集しております。
心のままに生きて夢をかなえてみたい、という方、お待ちしております。
ご興味のある方は「パートナー産業のホームページ→お問い合わせ」よりご連絡ください。

第十一話:東京おもちゃショー出展決定!

長篠大通寺


パートナー産業で城郭を再現したジオラマ制作をとり進めており、私がこの事業を立ち上げるに至った経緯についてブログで分かち合わせていただいております。
この商品は「城郭復元ジオラマ・その城に関するムック本・テーマ音楽」の3点セットを予定しています。
この城郭復元ジオラマの販売先はまだ決まっておりません。
ご興味のある企業、出版社等ご連絡いただけますと幸いです。
「パートナー産業のホームページ→お問い合わせ」よりご連絡ください
皆様、この事業に対する応援を是非よろしくお願いします。



長篠城の手作り品の色見本が完成したのが2012年の12月でしたが、その時期はそろそろ本格的に量産ということを考えなくてはならない時期にきていました。
私も経営者の端くれとして、「来期の売り上げにつなげたい」という当たり前の欲求がありました。
そして、開発のピッチを上げるために私が考えたことは、何かの展示会に出展しよう、ということでした。
皆が目の前の共通の目標に向かって進むことも必要ですし、販売チャンネルを持たない我が社にとっては、世の中に発信するいい機会だと捉えたのです。
そして、たまたま「東京おもちゃショー」のサイトを発見。
サイトを見ていると11月で申込み期限は終わっている。
でも、ダメもとで連絡してお願いしたところOKの返事をもらいました。
なんでもやってみないとわからないですよね!



っということで、
平成25年6月13-16日まで東京ビックサイト西館で行われる
東京おもちゃショー2013」に出展決定!



まぁ、あと半年もあるし、なんとかなるでしょ!ということでスタートしたものの、それが甘かったということを後で思い知らされることになるのですが・・・



東京おもちゃショーは初めの2日間はバイヤーズdayとなっていて、商談見本市があり、その後の2日間のパブリックdayでは一般のお客様に見てもらえて、さらに販売もできるのです。
そのためにそこまでに量産品を投入しよう!という目標ができたのです。
それはガンダム一年戦争において開戦までにジオン公国がザクの量産投入が必要とされていたこととオーバーラップされ、私はまさにギレンの心境でした(笑)



量産に向けての第一ステップは、まずは当時設計していた3Dデータを使って形にして、さまざまな不具合を検証をすることです。
モノづくりにおいては、量産の前には必ず試作品を作り、データでは見落としてしまうさまざまな問題を明らかにするプロセスを必ず通ります。
そして、その検証のための試作でお世話になった会社は

「日新産業株式会社」

この会社は先のような試作品を高いクオリティで作り、大手の会社からも大変信頼のある素晴らしい会社です。
私は友人がたまたまこの会社に勤めていた関係で尋ねたのですが、社長である山元様も本当に気さくな方であると同時に、これからどういう会社が求められるかということを真剣に考え実行している素晴らしい方でした。



そして、私どものデータを3次元造形機で出力するのですが、出力するに当たり、またまた今までにやったことのない作業が行く手を阻みます。
3次元造形機で出力して形にするには当然厚みも必要ですし、今回は建物が刺さる穴は塀が入る溝も必要です。
結構大変な作業でしたが何とかやり切り、ついに「日新産業様」から品物が納品されました!ちゃんと穴は開いているか!溝は掘れてるか!とても緊張しましたが、品物を見た瞬間、みんなで感動したのです。
「おお〜っ、素晴らしい!、穴も、溝もちゃんとできているし、かっこいいわ〜」
しかし、喜びもつかの間。
「あら?でもこれ、でかくない?」
「サ・サイズ間違えたぁぁぁーーーー」
A4のつもりがA3



ってことで、次回に続く。



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自分を本気で育ててみたい、という方、お待ちしております。
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目の前の本質

浅野文庫長篠城


前回の[城郭復元プロジェクト]のブログ第十話:手作りの美しさにおいて、私が手作りの美しさを体験したくて、本来必要のないものを発注してしまい、失敗感を感じたということを記事にしました。
しかし、この体験は私が「自分が目の前のことを本当に受け取っていない」ということを再認識できたということでとても意味のある体験でした。
どういうことかというと、失敗した!と思ってその感覚に埋もれた時に、納品された手作り品は制作上「要らない」ものになったわけで、しかも失敗感を感じ自分を責めている私はその品物が「あんまり見たくないもの」になってしまったわけです。大げさに言うと「価値がないもの」になってしまったのでした。



これを人間に例えるなら、自分の都合(好きとか嫌いとか仕事にとって必要とか必要じゃないとか理由は様々)で、目の前の人が「価値のある人」でなくなってしまうことがある。これって、本当に悲しいことだと思いました。
本来その人の持っている価値、モノの持っている価値というのは自分の都合で優劣がつくわけでもなく、そこに存在している絶対的な価値というのがあるのだと思います。
でも、自分に合うとか合わないとか、そういう理由でその価値が見えなくなってしまい、「無いもの」にさえしてしまうのです。
もちろん好みはあるでしょうし、好きとか嫌いとか言ってはいけないと言っているのではないです。それはそれでいいのですが、そのことと「そのものの価値」違うものだということなのです。



私は「自分の失敗感という自意識」(自分を責めている状態)を外し、ただ失敗を認めたときに、目の前にある手作り品の素晴らしさが「ポン!」と感覚的に入ってきたのでした。
その品物が本当に素晴らしいと思いました。

ガンダムユニコーンでもフルフロンタルが「過ちを気に病むことはない。ただ認めて次の糧にすればいい。それが大人の特権だ」と言っていました。

大人の特権かどうかは別として、この言葉の深い意味も受け取っちゃいました(笑)

さらに昨日、製作者を訪ねた際にもっと驚いたことがありました。
実はこの品物を作るために実に18色にもおよぶ色を使用していたのでした。
しかも、そのいろの一色一色が複数の色を調合したものであり、そういう意味ではきっと30色以上の色が使われていると思われます。


似たような色でも微妙な色の使い分けをしていて、そこに製作者の込めた想い、熱意があるのです。



きっと私は人と会っていても、モノと対面しても、自意識満々でそれを見て、その本質、素晴らしさを見ていないのかもしれないと思いました。
そう、表面だけで判断するのではなく、その奥の本質を見ようとする姿勢がものすごく大事だということに改めて気づいたのです。
そしてその全ての本質は「愛」であり、「光」なのだと思います。
これに気づけただけでも、失敗だと思っていたことは実に失敗ではなく、本当に人生はすべてにおいて受け取るものが存在している
ということもまた、深く落とし込めたのでした。


今日はこの辺で


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素晴らしいものを素晴らしいと感じることができる方、お待ちしております。
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第十話:手作りの美しさ

長篠モックアップ手作り


パートナー産業で城郭を再現したジオラマ制作をとり進めており、私がこの事業を立ち上げるに至った経緯についてブログで分かち合わせていただいております。
この商品は「城郭復元ジオラマ・その城に関するムック本・テーマ音楽」の3点セットを予定しています。
この城郭復元ジオラマの販売先はまだ決まっておりません。
ご興味のある企業、出版社等ご連絡いただけますと幸いです。
「パートナー産業のホームページ→お問い合わせ」よりご連絡ください
皆様、この事業に対する応援を是非よろしくお願いします。



長篠城に行って藤井氏とも打ち合わせを重ね、長篠城の地形データは徐々に洗練されていきました。虎口や土塁、堀の形状も結構悩んだりしましたが、最終的にはなかなかカッコイイ形になったと思います。



さて、モデリングを進めながらお城のモデルをどうやって発売していくか、ということも考えながら進まないといけません。
この時期に悩んでいたのは塗装済みの製品にするか、しないか?ということです。
子供のころにプラモデルを作っていて、一番困ったのが色付けでした。
よりリアルにするために色を塗るのですが、技術が伴わなくて結果的にあまりリアルじゃなくなるwwという事態によく陥っていたのでした。
おそらくそれを受けて最近のガンプラはほぼパーフェクトな状態で色づけされてたり、着色済みのフィギュアが流行っているのもそいういう消費者のニーズがあったからなのでしょう。そういう意味で私も「着色している」状態が望ましいと思っていましたが、(価格はアップしてしまいますが)じゃ、どこに相談すればいいの?っていう話になるわけです。
ここでも私はインターネットを使いググりまくりました。
でもインターネットって本当に便利ですねぇ・・・



そして、私は「株式会社アイビプロテック」という会社にコンタクトをとってみることにしました。「NAGAEアートプロダクション」といったほうが知っている人が多いかもしれません。
私はそれまでは存じ上げなかったのですが業界ではかなり有名な会社らしく、一般ユーザーや企業からモデルの塗装依頼を受け、まさしく思い描いていた通りのリアリティを表現するのが得意な会社です。
たまたま打ち合わせの際に長江社長がいらっしゃってお話する機会があったのですが、とにかく「想い」を大切にする社長さんで、私のもっている「想い」と長江社長の「想い」、そこに何か共通のものがあるような気がしました
もちろん基本的には城跡は作ったことがないということでしたが、「想い」の先に行ったときに何かが成し遂げられるような感じがして、よく判らなくて不安だらけだったけれどとにかくこの会社と進んでいく決意をしました。



そして、色彩のチェックのためにNAGAEアートさんと再び長篠城を訪問しました。現地訪問は私が強く希望しました。現地には写真では感じきれない沢山のものがあります。それを五感で感じていただき色彩を表現してもらうことがモデルの質を上げるという確信があったからです。
そして、担当の方と現地で城を歩きながら話をしていたら、なんと実は城好き、しかも武田ファンだと言うじゃありませんか!素晴らしい!私も自分の引きの強さに脱帽しました。そして、彼は自信たっぷりに言いました。「任せてください、素晴らしいものを作りますから」と。私は不安を所有しながらも、彼の言葉やここまで来た流れをとにかく受け取って進もうと決心したのでした。



そして、NAGAEさんに原型を発注する運びとなったのですが、この時に問題が起きました。
私どもは3Dでモデリングしているのですが、NAGAEさんは3Dデータを使った原型は作れないとのことでした。でも2次元の設計図があれば手作りで行うと。
そこで私は3Dのモデルから平面図を起こし、その図面に高さの情報を記入してNAGAEさんに送りました。実はこの方法は私が最初に思いついた方法、GPSを使ってやろうとしていたことそのものだったのです。
そして何度かの修正後、着色を終えついに原型が納入されました!


う、美しい〜。しかも、これ、手作り・・信じられん。



NAGAEさんの技術の高さに脱帽しましたが、実は私が大変なミスを犯していたのです。私どもは建物や門を配置するため、ミクロン台の精度にこだわって3Dをモデリングしていましたし、逆に土塁の形なんかは寸法よりも見た目の美しさにこだわって造っていました。手作りで作った今回の原型の場合、もちろんかなり正確にはできていてるのですが、手作業の限界というか少なくとも3Dのデータから平面図に起こし、それから原型になるにつれて誤差が生まれてきます。3Dデータ上に込められた私の意図から少しづつ離れていくわけです。
そもそもこの作業に対するノウハウもなかったわけですから仕方がないのですが、私は「やっちまった!」という失敗感に包まれました。
振り返ってみると、不安なあまり大切な部分を自分以外の存在に依存していた、パワーを明け渡していたことに気づきましたし、一方で未知なるものへの可能性、手作りの素晴らしさを体感したかった自分もいたんだということを感じました。
とにかくちゃんと完了して、次に進む。思いを受け取って先に進むということを意図することが大事です。
しかし、この原型は色見本のマスターとしては使えるし、とにかくこれを見たときに「よし、いけるぞ」という気持ちになり、また一つの推進力になったのでした。



このつづきは次回。



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第九話:三本柱

宇連川と山田氏といちこちゃん

今回も城郭復元プロジェクトのブログのアップです。
最近作業が急ピッチで進んでおり、このブログと現実を同期させるため、追いつくまでは「城郭復元プロジェクト」優先でいきます。

パートナー産業で城郭を再現したジオラマ制作をとり進めており、私がこの事業を立ち上げるに至った経緯についてブログで分かち合わせていただいております。
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長篠城鳳来町教育委員会新城市教育委員会より数次にわたる試掘調査の報告書が発行されています。
私は個人的にすでに長篠へは何度か現地調査に行っており、長篠城址史跡保存館でその報告書を購入しそれを参考にしたり、古地図や古写真を参考にしたりして、現在の地形から当時の地形を再現していきました。
まだ、当時は私どもの会社のモデリング能力はあまり高くなく(まぁ、今も微妙ですが、当時に比べると画期的によくなってます!)、まさにライ&エラーの連続で作業をとり進めていきましたが、決してあきらめことなく作業を進めた結果徐々に形になっていきました。



あるときなぜが突然、「曲が欲しい」と思うようになりました。
まぁ、私は大河ドラマはほとんど見ないのですが、大河ドラマでもやはりオープニングの曲でその歴史観のなかに「グッ」と入り込めるかどうかが決まるような気がします。なんとなく歴史と音楽というのはとても大事なマッチングのような気がしました。そして、その曲もポップなものではなく、どちらかというとオーケストラのような編成で歌はなく曲だけ、というイメージ。
その昔、大河ドラマ風林火山」のサントラを聞いてしびれ、最近は「ユニコーンガンダム」のサントラを聞いてしびれました。いや、元をたどれば、小学校の時に宇宙戦艦ヤマト交響曲を買ったのが原点か!?



当然私に作曲なんてできないのですが、たまたま「曲がほしい」と感じた2012年6月のちょっと前に
山田貢司
と出会っていました。
この方、音楽家とは言っていたものの、音楽とは全く関係のないイベントで出会っていたので、自分の頭の中で音楽とは結びついていなかったのですが、とにかく頼んでみようということで、山田氏を訪ね概要をお話ししました。
私の要求はただ一点、
オーケストラの(ような)テーマソングが作れるか?
ということでした。
山田氏は躊躇なく「出来る」と答えてくれたので、
「それではお願いします」ということで決定!(早っ!)

その時に山田氏は、自分の作ったCD(これはポップというかロック調)を私にくれました。
そのCDを家に帰って聞いていたところ、なんとなく昔好きだった「レッドウォーリアーズ」というバンドの「シャケ」というギタリストがなぜか脳裡をかすめたので、山田氏にそのことをメールで伝えたところ、「いや、それって昔の義弟だし・・」という回答。つまり、山田氏はNOKKOの実兄だったのでした。
「ええぇぇぇえ〜。し、知らなかった・・・」



役者はそろったので、藤井氏と山田氏と同行して長篠城の現地を訪ねました。もちろん、過去に何度も行っている長篠城です。

長篠城址史跡保存館館長さんと)



しかし藤井氏との間においても航空写真や試掘調査では確定できない城郭の形を現地を歩いて決めることが必要であり、山田氏においても現地の雰囲気というか空気を感じてもらうのが曲作りに大切なことだと感じたからです。

(馬場民部の墓の前にて)



その様子は私のブログシンクロニシティー3、「日本の土地のエネルギーに詳しく書いておりますので是非お読みください。

長篠城調査中)



そしてついに今回のジオラマのセットに入る、「ジオラマ」「解説本」「音楽」の3本柱の「種」がここにそろったのです。
それは私にとっては、自分の入れたいものをすべて詰め込んだまるでおもちゃ箱のよにわくわくするものでした。
さて!この「種」をどのように育てていこうか!
次回をお楽しみに!



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第八話:本気なら、やれるはずだ。

長篠城址の碑


パートナー産業で城郭を再現したジオラマ制作をとり進めております
現在作業は進行中ですが、私がこの事業を立ち上げるに至った経緯についてブログで分かち合わせていただいております。
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さて、茅ヶ崎城の地形を修正しつつ建物の設計もどんどんとり進めました。
なんとなく自分の中で「できる」という確信が徐々に高まっていきました
ある意味一つの山を越えたのです。
しかし、だんだん次の不安が頭をよぎります。
「どうやって売っていこうか?」
私どもの会社はいわゆる「下請け」会社で、最終製品を売ったことの経験がほとんどなかったのです。
そして、今作っているモデルも城好きの私の枠(もちろんただの城好きではない自信はありますがww)は超えておらず、製品として世の中に出す以上、もっと高い視点から製品を見る必要性を感じたのです。



そこで私はその分野で最も尊敬する人に連絡を取ることにしました。
工業デザイナーであり、城郭研究家の藤井尚夫氏です。
実は私のこの城郭復元プロジェクトを始動したきっかけの一つに一冊の本の存在がありました。
それは朝日新聞社から出版されていた「復元イラスト 中世の城と合戦」という本です。

その著者が藤井尚夫氏で、自ら城(跡)を歩き、それをもとに戦国の城を上から俯瞰する鳥瞰図で再現しています。この本に出会ったのはおそらく今から15年以上も前で私もまだサラリーマンでしたが、この本に出会ったときの衝撃はすごかったです。まずは絵がとても美しくて芸術的。私は城めぐりが趣味でしたから、城は見上げるものだと思っていましたが、それを上から見るというすばらしさ。
さらに上から見るということは同時に地形全体と城の関係性を表現するということで、私が小学校の卒業制作で作った「岐阜城」ともつながっている話なのです。
私は思い切って藤井氏に連絡をとったところ、なんと会っていただけるということになりました。



尊敬する人と会うというのは非常に緊張しましたが、話題は自分の好きな戦国や城跡、ミリタリーの話題であっという間に時は過ぎ、気づいたときには茶店で7時間も話し込んでしまいました!
そして藤井氏は私のプロジェクトに全面的にご協力いただけるということで話がまとまり、城郭復元プロジェクトの質も一段上がりました。
いや〜藤井氏の持っている知見は本当に素晴らしいです。他にも学研から「信長の合戦」という本や河出書房新社から「ドキュメント戦国の城」という本を出していたり、さまざまな歴史の本にも執筆があり、独特の切り口で戦国時代(だけではないのですけどね)を表現しています。



さて、藤井氏と相談の上、プロジェクトの最初は知名度が高い城がよいであろうということで、茅ヶ崎城を一旦手放し長篠城」をシリーズ第一弾にすることにしました。

実は茅ヶ崎完成の暁には、すぐに次回作開発が行えるようにと思って、長篠城周辺の地図データを購入していたのです。
しかし、長篠周辺は都市部ではない為、いい地形写真がなかったので飛行機をチャーターして撮影し長篠城周辺の地形データを作りました!
このやる気、半端じゃない!
もちろん、まだ製品にもなっていない、売り上げもないプロジェクトに対して、予算をつぎ込むことに対してめちゃくちゃ恐れはありました。
これってただの趣味じゃないか?とか、本当にいいの?とかごちゃごちゃ言う自分がいました。藤井氏に連絡を取ることすら「相手にされなかったらどうしよう」、とかいろいろ足を引っ張ろうとするもう一人の自分もいました。
でも夢に向かって進むあきらめない気持ちが、私を一見無謀とも思える飛行機チャーターによる撮影に進ませ、藤井氏とのコンタクトにつながったのです
まぁ、結果オーライっていうことで(笑)
スレッガー中尉もいっていましたね。「本気なら、やれるはずだ」って。

あれは「本気なら、殴れるはずだ」だったか!?



城郭復元プロジェクトは新しい次元に突入!
続きは次回。



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第七話:箱庭

茅ヶ崎城郭配置図


パートナー産業で城郭を再現したジオラマ制作をとり進めております
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さて、建造物の設計に関しては、私が方眼紙(古っ!)にスケッチしたものをうちの設計が復元写真等を参考にがモデリングしていくという方法で進みました。
幅3mmとか4mmの門や最大でも1cmほどの屋敷のデザインを最大限表現するチャレンジをしました。たとえば一本の柱は0.3mmの太さで表現しています!もちろん、金型設計という都合上、原寸の1/1500の通りに表現できないものもあり、多少のデフォルメをしていますが、とにかくできるだけ細かくやりたい、という意図だけは設計に伝え続けましたし、設計もかなり頑張って知恵を働かせて表現してくれました。



そして一通り設計が終わると、試作会社に依頼して削り出しで試作品を作ってもらいました。
その試作会社は、弊社のギヤの試作を頼んでいるところですが、今までとは全く違う試作品に戸惑っていましたし、寸法的にもかなり際どい寸法だったので大変だったようですが、なんとか建造物の試作品第一号が完成しました。
完成した建造物は材料の色がむき出し(白っぽい色)でしたので、雰囲気を出すために近くのタミヤショップにいってプラカラーを買ってきて色を塗ってみました。
色を何色にするのか悩んだのですが、その昔1/700ウォーターラインシリーズを作った時に何度も使った「甲板色」がイメージに近く、その色をチョイスして塗ってみたところ、とてもいい感じになりました。
子供のころの経験というのがこんなところに生きてくるのだな〜
と思い、やはり人生は「体験が重要だ!」と改めて感じました。
(建造物の大きさ/一円玉との比較)


そして宙テクノロジーからデータが納品されると、そのデータに対して発掘調査の情報を表現していったり、自分自身の城郭訪問の経験による地形の修正を加えていきました。でも、地形をいじるって結構勇気がいるんです。まぁ、最後は「えいや!」なんですけどね。
茅ヶ崎城データ)


地形の修正というのは結構時間も労力もかかります、ちなみに弊社はこのプロジェクトを始めるまでは、3DCGの作成ソフトを誰もつかったことはなかったのですが、何とかなるものです。
まずは友人の3DCG制作会社にお願いをし、社員研修して3DCGの基礎を教えてもらいました。
その友人の会社は「株式会社イデル」クオリティの高い3DCG映像を作ることのできる会社です。
代表の杵村社長はとてもセンスのいい方で、その作品はまさに芸術です!
研修と並行してパソコンを購入し実践練習。それと並行して地形データ作り。
しかーし!早く形になった状態が見たいという欲求が抑えきれなくなった私は、宙テクノロジーからデータの納品と同時に納品頂いた3Dプリンターで出力したモデルに粘土でせっせと土塁を作り、自己満足の「箱庭」を試しにつくってみました。
うーん、結構いい感じ。
形をみるとますます「やるぞ!」という燃える思いが湧き上がってきますね
茅ヶ崎城プレ試作品)


それでは続きはまた次回。



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